椎名林檎
>> 無罪モラトリアム / 加爾基 精液 栗ノ花



無罪モラトリアム
無罪モラトリアム
椎名林檎

1999/02/24
1.正しい街
2.歌舞伎町の女王
3.丸の内サディスティック
4.幸福論(悦楽編)
5.茜差す…帰路照らされど
6.シドと白昼夢
7.積み木遊び
8.ここでキスして。
9.同じ夜
10.警告
11.モルヒネ

椎名林檎の1stアルバム。椎名林檎を知ったのが歌舞伎町の女王で、そのときは「おもろい人が出てきたな〜」と思ったけれど、次に出たここでキスして。があまり好きじゃなかった。お店などでかかっているのがうるさく感じて。でもこのアルバムを聴いたらまんまと椎名林檎にはまってしまいました。当時、高校の時は本当に毎日聴いてたぐらいです。
1曲目の正しい街のイントロ聴くだけで血が騒ぎ、胸がしめつけられる思いがします。冬の匂いも正しくない。こうした言いまわしが好きです。
丸の内サディスティック幸福論もとても格好よくて。シングルバージョンも大好きなのですが、悦楽編はより切実さが感じられます。
同じ夜の「時間」への思いは、とても共感するものがありました。
モルヒネも大好きです。受験勉強の合間にこの曲をヘッドホンで大音量で聴いて頭の中をリフレッシュさせてました。まさに脳内で麻薬物質が排出されゆくようでした。この開放感がなんとも心地よいです。

当時このアルバムはとても衝撃でした。今聴くと、やはり若いかんじがしますね。高純度の椎名林檎というかんじがします。


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加爾基 精液 栗ノ花 (CCCD)
加爾基 精液 栗ノ花
椎名林檎

2003/02/23
1.宗教
2.ドッペルゲンガー
3.迷彩
4.おだいじに
5.やっつけ仕事
6.茎
7.とりこし苦労
8.おこのみで
9.意識
10.ポルターガイスト
11.葬列

何だか椎名林檎ファンの間ではあまり人気がないのかな?とも思いますが、私はこのアルバムがすごく好きです。音的に。前作の「勝訴〜」はすごく音が乾燥しててとんがった感じが好きじゃない部分であったのですが、本作は湿度が感じられて雰囲気もおもしろくて好きでした。

どの曲も捨てがたいですが、特に好きなのは「おだいじに」「おこのみで」「意識」「ポルターガイスト」です。
おだいじには、このときちょうど新選組の小説や漫画をよく読んでいたこともあって、病気の沖田と重なってしまいました。昼間、横になりながら障子を開け外の庭を眺めてるという情景が浮かんでいました。
意識は♪ポポーが好き。
ポルターガイストは詞がすごく好きです。「♪君を笑はす為に、微笑むでゐようと思ひ、鍛へました。「扉の前にて!」・・・」小説のような美しさがあります。そして「聡明」という言葉に、また新選組の伊東甲子太郎を思うのでした…。

このアルバムのとても濃密で文学的なところが好きです。曲からいろいろと想像が広がり、それが楽しいです。


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