SERGE GAINSBOURG



ジェーン&セルジュ
JANE&SERGE
SERGE GAINSBOURG

1969
1.ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
2.はかない恋
3.オランウータン
4.太陽の真下で
5.18-39
6.69はエロな年
7.ジェーンB.〜私という女
8.エリザ
9.カナリヤはバルコニーに
10.アニーとボンボン
11.マノン

セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキンの一枚。1と6がデュエットで、あとは二人が大体かわりばんこに歌っています。

このアルバムはなんと言ってもジュ・テーム・モワ・ノン・プリュです。二人のデュエット。曲の内容やジェーンの官能的な吐息が問題になり、当時放送禁止になったとか。
私がこの曲と出会ったのは、1996年頃やっていた「吉井和哉のオールナイトニッポン」。ここで番組のジングル(?CMと番組の間に流れる)に使われていて(ジェーンのサビ部分)、そのときは誰のなんという曲か分からなかったのですが、すごくいいなあ、と思っていたのです。深夜にぴったりで。それから数年後、何も知らないままジェーンバーキンのベスト盤を買ったらこの曲が収録されていて、とても嬉しかったです。オルガン(?)の奏でる旋律と、je'taimeのささやき。ノスタルジーと官能と。でもバルドー版ほどの肉感はなく、どこか非現実的でもあり、そのバランスもとてもよいと思います。
ジェーンとのデュエット以外は、セルジュが他の人に書いた歌のセルフカバーが多いです。はかない恋はフランソワーズ・アルディに書いた曲。アルディのバージョンもすごくいいです。詞がいいですね。映画のよう。
太陽の真下では映画「アンナ」で主役のアンナ・カリーナが歌っています(名曲!)。アニーとボンボンはフランス・ギャル(迷曲!?)。エリザは、誰に書いた曲だっけ??
69はエロな年。フェリーボートの逃避行。キラキラと輝く水面と、でも全体はもやがかかったような幻想に包まれて、イントロのベース、ストリングスを含めとてもおしゃれです。
カナリヤはバルコニーには、今まであまりちゃんと歌詞を読んでいなかったんだけど、ガス自殺の歌なんですね。繊細で美しい曲調乗った、この詞の世界、こういう詞と音との不一致が独特の世界を作りっていて、恍惚となるような美しさが大好きです。

全体的にポップで、アンニュイで官能的な雰囲気も持った大好きなアルバムです。


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